球団OBが今季の日本ハムドラフトを総括 戦力となるのに「数年かかるかも」と 指摘された選手とは
しかし、この前田も、楽天・ソフトバンクとの競合の末、獲得とはならず。
結果的に日本ハムは3度目の正直でロッテとの競合を制し、ドラフト1位指名で細野の交渉権獲得を果たした。
最速158キロを記録した“剛速球左腕“の細野は、今春の東都リーグで最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率、ベストナインの投手4冠に輝くなど、注目を集めた。
実際に細野の投球映像を見たという岩本氏は「ダイナミックやね」と表現。粗削りとした上で「もしかしたら(一軍の舞台には)数年かかるかも」という見解を示した。プロでは同じ左腕で西武からメジャーに渡った菊池雄星(現ブルージェイズ)を彷彿とさせるとしながらも、細野に関しては課題に制球難も指摘されている。岩本氏も伸びしろは十分とした上で、日本ハムの育成手腕に期待を託した。
また細野に続く2位には上武大のキャッチャー・進藤、そして3位には山梨学院大の外野手・宮崎を獲得した。
今季の日本ハムでは、正捕手をめぐって昨オフにオリックスからFA移籍してきた伏見寅威を筆頭に、中日から移籍してきた強打の捕手、アリエル・マルティネス、中日からトレードで加入した郡司裕也などがしのぎをけずった。外野手枠でも松本剛や万波中正らが存在感を示したものの、両ポジションとも、岩本氏いわく「伸び悩み」の選手が多くいると見る。進藤・宮崎の加入は、既存の若手・中堅選手たちに大きな刺激を与える存在になると、チーム全体の底上げにも期待した。
果たして、今年獲得した8名の選手から、未来のチームを背負うスター選手は現れるのだろうか。今後の各選手の成長曲線も楽しみにしたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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