果たして西武はソフトバンクを上回れるか【2024年版戦力診断】
一方で昨シーズン山川を欠いた打線は爆発力に欠け、チーム打率はリーグ5位(・233)、チーム本塁打(90本)はリーグワーストに沈んだ。かつての本塁打王、中村剛也がチームトップの17本塁打をマークしたが、他球団が怖がる山賊打線復活のためには打者の奮起が欠かせない。
その意味ではプロ2年目を迎える蛭間拓哉外野手も注目の存在となる。ルーキーイヤーの昨年は6月以降、1軍に定着、一時は3番も務めるなど、56試合に出場して打率・232、2本塁打、20打点と才能の片りんを見せた。チームを押し上げる打撃とクリーンアップに定着できるか。
さらに新外国人のヘスス・アギラー内野手(前アスレチックス=33)も山川の穴を埋める右の大砲候補として期待が高まっている。身長192㌢、体重125㌔と恵まれた体格でメジャー通算114本塁打を放った大型スラッガー。
左打ちの外野手として獲得したメジャー通算27本塁打のフランチー・コルデロ外野手(前ヤンキース=29)とともに左右の長距離砲が期待通りに爆発力を発揮すれば、安定した投手力を持つだけに十分優勝争いも狙えそうだ。
近年のパ・リーグはオリックスがリーグ3連覇を達成、安定した投手力を持つチームが上位にあがってくる傾向もあり、西武も課題の打線に目途がつけば、投手力を課題とするソフトバンクよりシーズンで上回ることは十分ありえる。
両球団の2024シーズン初対戦は西武がソフトバンクを本拠地ベルーナドームに迎えて4月12日からの3連戦となる。果たしてどんな戦いをくり広げるか、様々なポイントで注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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