F1を知り尽くす重鎮の発言が波紋 王者フェルスタッペンの現状に辛辣意見「踏み込みが出来ないならツノダみたいな普通のドライバー」

思うようなドライビングが出来ずに、不満を募らせているフェルスタッペン。(C)Getty Images
レース業界の酸いも甘いも知る人物の発言が波紋を呼んでいる。
元F1マネージャーで、ジャーナリストのピーター・ウィンザー氏が、英ポッドキャスト番組『Cameron CC』に出演。F1の名門レッドブルが、独自マシン『RB21』のブレーキ問題を解決しなければ、エースのマックス・フェルスタッペンは「ユウキ・ツノダみたいな普通のドライバーになる」と指摘した。
【動画】フェルスタッペン嘆く…ピットストップで右フロントタイヤが上手くはずれず
エースの不振は常勝軍団にとっても由々しき事態ではある。去る4月13日に行われたバーレーンGP決勝では、昇格2戦目を迎えた角田裕毅が9位入賞を果たし、チーム加入後初となるポイントを獲得。評価を高めた一方で、エースのフェルスタッペンは全体6位と低迷。ピットイン時での信号機トラブルなど、アクシデントが続いた中でブレーキに苦労し、ポジションを失ってしまった。
ドライバーズ選手権でトップのランド・ノリス(マクラーレン)に8ポイント差をつけられての3位に後退したフェルスタッペン。レース後に「ピットストップがうまくいったとしても、他のタイヤを選択したとしても、それ以上は不可能だった」と振り返ったエースの現状を受け、ウィンザー氏は「マックス(フェルスタッペン)にとってあのようなことが起こるのは恐ろしいことに違いない。大きな疑問は、なぜあのようなことが起きているのかということだ」と予期せぬアクシデントを糾弾。その上で本人が不満を募らせた『RB21』のブレーキの課題にもメスを入れた。
「彼(フェルスタッペン)は、よくブレーキについて話している。それなのに、彼はよく『フロントエンドがダメだ、ターンインしない、グリップがない、(タイヤマネジメントが)とても難しい』と話すんだ。マックスのブレーキの使い方は、他のすべてのドライバーとはまったく違う。例えば、ランド・ノリスなら決して使わないような方法で、彼はコーナーの進入時にブレーキを使っている」