怒涛のごぼう抜きでポイント奪取! “ヒーローになろうとした”角田裕毅の結果をレッドブル幹部は評価「見極めていく必要がある」
戦略面で順位を上げ、レッドブル昇格後5戦で3度目のポイント獲得を果たした。ただ、当人は「昨日に大きなミスを犯してしまった自分に対して、いまだに大きなフラストレーションが残っている」と複雑な胸の内を吐露。やはり「(Q1は)ヒーローになろうとしただけだった」というクラッシュに対する反省があったのだろう。
とはいえ、チーム上層部の評価は上々だ。決勝後に独衛星放送『Sky』の取材に応じたヘルムート・マルコ博士は、「スペアパーツの状況は非常に深刻になっている」とマシンが抱える問題に懸念を示した上で、「彼(角田)自身には何も起こらなかったことに感謝したい」と角田の無事と戦略的にポイントを獲得したレース運びを称賛した。
「彼に安心とサポートを与えなければいけなかった。そして、私たちはそれを実行できたと思っている。ユウキも非常にいいレースをして、ポイントを獲得する順位でフィニッシュした。私としては、全体的に非常に満足している。タイヤの摩耗はそれほど問題にならないと思っているよ。とにかくスタートから勝てるかどうか、あるいは戦略を通して勝てるかどうかを見極めていく必要がある」
課題を抱えながらも、最低限の“結果”を残した角田。現地時間5月23日に開催されるモナコGPは追い抜きが困難とされる公道が舞台。苦戦の続く公式予選での順位が肝となるだけに、本人がマシンにどれだけアジャストできるかが注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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