中日・根尾投手転向 成功のための「3つの条件」とは
英断となるか。二刀流挑戦で注目を集めていた中日・根尾昂外野手(22)が正式に投手転向することが分かった。立浪監督が明言した。
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根尾は17日のリーグ戦再開から投手登録に変更する予定。今回の転向の理由について立浪監督は「投手の方が彼の能力が生きる」と説明。今後はリリーフからスタートし、将来的には先発を目指していく予定だという。
投手転向には課題の打撃力が上がってこなかったこともある。昨年の就任当初から根尾の打撃改善に意欲を見せていた立浪監督だが、今季はここまで26試合に出場し、打率・211、本塁打0、4打点。遊撃ポジションを守る京田が不振で二軍落ちしてもチャンスをつかむことはできなかった。
一方、話題を集める投手転向にも課題は山積みだ。ここまで投手から野手転向で成功した例は複数あるが、野手から投手に転向して結果を残した選手は少ない。それだけハードルが高いことは予想される。
その中でも大事となるのは「まずは二軍戦で経験を積むことではないでしょうか。対打者と多く向き合い、球数を投げてこそ分かることも多い。けん制、クイック、フィールディングなど基礎的な部分を始め、投手としての基礎体力をつけた上で一軍で投げさせることは決して遠回りではないはず」(球界関係者)
チーム構想では当面は今後も一軍に帯同しながら、中継ぎと代打での起用を続ける方針とされるが、投手としての独り立ちを望むのであれば、一刻も早くファームで経験を積むことが肝要だというのだ。