エース候補か客寄せパンダか 「投手転向」中日・根尾昂の未来予想図
コロナ禍前でも、各球団がファンサービスに力を入れて観客動員増へと注力する中、ナゴヤドームは空席が目立っていました。
「人気の高い立浪さんが監督になって、明らかに観客は増えています。そしてこの『投手・根尾』という秘策。基本的にリリーフで出てくるので、ファンは終盤になっても席を立てない。勝敗にかかわらずゲームセットまで楽しめるわけです。チームにとって、最高のカンフル剤といえるのではないでしょうか」(前述の記者)
しかし、根尾は単なる客寄せパンダに甘んじるつもりは全くないでしょう。
スポーツ紙のデスクは今後をこう占います。
「まずは敗戦処理や、リードされた展開での『追っかけ』で経験を積み、オフからは先発も視野に入れたトレーニングをこなすことになるでしょう。本人だって生半可な気持ちで転向したわけじゃない。頭のいい男だけに、エースになれるにはどうしたらいいか、考えてトレーニングに臨むはずです。150キロを超えるストレートに、切れ味鋭い変化球-。十分楽しみだし、これが成功すれば、立浪監督の株も上昇することになります」
重箱の隅をつつけばキリがないですが、球界の宝のチャレンジ、ぜひ温かいまなざしで見届けていきましょう。
「投手・根尾」がチーム内に与える化学反応が決して少なくないことだけは、間違いなさそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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