エース候補か客寄せパンダか 「投手転向」中日・根尾昂の未来予想図
最下位のチームでありながら、活力あふれる話題で沸き立っています。
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根尾昂の投手転向に沸く中日ドラゴンズです。根尾は大阪桐蔭では投手、遊撃手として2017年選抜、さらには2018年甲子園の春夏連覇に貢献し、同年秋のドラフトでは中日、日本ハム、巨人、ヤクルトと4球団が1位で競合の末、中日に入団。「ショート一本で勝負したい」という本人の意向から、ここまで打者でプレーしてきましたが、活躍にはほど遠い状況でした。
そして今季から指揮を執る立浪監督のもと、まさかの投手転向。しかし、それが単なる話題作りではないと野球ファンが実感したのが、6月19日、本拠地バンテリンドームで行われた巨人戦でのリリーフ登板です。
根尾は最速150キロをマークし、切れ味鋭いスライダーも武器に敵の主砲・岡本和真を三振に仕留めて、その潜在能力をアピールしました。
中日担当記者が言います。
「間違いなくこの10年でナゴヤドームが最も沸いた瞬間だったでしょう。根尾は高校こそ大阪ですが、岐阜の出身なので、隣県の愛知の人々には『ウチの子』という意識が強い。『中日スポーツ』の紙面も最下位球団とは思えないほど活気づいている。立浪マジック、大成功じゃないでしょうかね」
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