嘆き止まぬ不良債権化 米メディアがエ軍380億円男の負傷離脱を悲観「MLB史上最悪の契約という伝説」「縁を切っても驚きない」

故障続きで満足のいくパフォーマンスを示せずにいるレンドーン。(C)Getty Images
球団史上で“最悪”と言えるシーズンからの復活を目論む名門エンゼルス。しかし、その足取りはどうにも重い。キャンプインとともに出鼻を挫くようなニュースが舞い込んだ。
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現地時間2月13日、米メディア『The Athletic』のエンゼルス番を務めるサム・ブラム氏は自身のXで「アンソニー・レンドーンは股関節の手術を受けており、長期間欠場する見込みだ。彼はここ数週間、リハビリで挫折した」と投稿。34歳のベテランがふたたび長期離脱を余儀なくされたことを伝えた。
2020年に7年総額2億4500万ドル(約380億円=当時のレート)という大型契約でエンゼルスの一員となったレンドーン。ナショナルズ時代に2度のシルバースラッガー賞に輝いた実績を買われたのだが、入団後は故障に泣かされ続けている。いまだ年間出場試合数が60を超えたことがない稼働率の低さから毎年のようにチーム不振のやり玉に挙げられてきた。
今オフにエンゼルスは、キューバ人三塁手のヨアン・モンカダを獲得。これはレンドーン離脱に備えたものだと思われたが、その予測が早々に的中する形となった。
そんなベテラン三塁手の近況について「残る唯一のドラマは、これがどのように終わるかだ」と『The Athletic』でリポートしたブラム記者は「今、彼は7年契約を全うしようと努力しようとしている。しかし、チームとしても後戻りできない地点まで達したように感じる」と指摘。その上で、「契約が切れれば、レンドーンは、おそらく野球界を去ることになる」と断言。名手の不良債権化を嘆いた。