「勝たせたいんだろう」MLBが改正した大谷翔平が恩恵を受ける“新規定”に米識者が異論「ドジャースの都合のいいルール」

今季から投手として復帰する大谷。(C)Getty Images
シーズン開幕を前にしたルール改正が実施された。
現地時間2月7日、MLB公式サイトは、前年までに二刀流をしていなければ登録ができないという二刀流選手の登録条件を変更。当初、昨季にDHでの打者専任となっていた大谷は開幕から登録できないところだったが、過去の実績を前々年までさかのぼって適用するように改正。これによってドジャースは、二刀流ルールを開幕から生かせることになった。
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無論、各球団に適応されるのだが、現時点で二刀流を試みているのは大谷のみ。ゆえに改正の“恩恵”を受けるのは、「銀河系軍団」だけと言っていい。仮にこれまでの規定のままであれば、大谷は投手復帰から20イニングに達するまで二刀流登録ができなかった。
ドジャースにとってはロースター管理の面でも大きなメリットとなる。今季に大谷の投手復帰を見越して6人の先発ローテを予定している同球団だが、MLBの投手登録は13人まで。先発6人を登録するとなれば、救援投手の枠は7となる。しかし、新たな二刀流ルールによって、大谷が投手枠に入る必要がなくなり、チームの負担も軽減される。
ある意味で、大谷の二刀流が球界内で認知された証とも言える今回の改正。だからこそ、一部ではワールドシリーズ連覇を目論むドジャースの追い風となる変更に異論も唱えられている。