田口麗斗と広岡大志の電撃トレードが異例のタイミングで発表された理由とは
一体何が起きたというのか。巨人とヤクルトが1日、田口麗斗投手と広岡大志内野手の交換トレードに合意し、発表された。春季キャンプを打ち上げたその当日。しかも同一リーグ内でのトレードということで、球界関係者がざわついた。
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両球団間でのトレードは1977年以来、44年ぶりとなった。加えてキャンプではサインプレーなど、チーム内の機密事項を入念に打ち合わせた直後。ポジションこそ違えど、そのタイミングで同一リーグのライバル球団へ移籍する。極めて異例のタイミングといえた。
田口は広島新庄高から2014年にドラフト3位で巨人に入団。2016年に10勝、2017年に13勝を挙げた。近年では中継ぎが主戦場に。先発もロングリリーフもこなす実力派左腕として、将来が期待されていた。
対する広岡は入団早々から近未来の4番候補と目されていた。高校は智弁学園で、巨人の岡本和の1学年後輩。2016年にドラフト2位でヤクルトへ入団し、2019年には10本塁打を放った。身長183cmでまさに大型ショートという形容詞がピタリ当てはまるスター候補だった。
未来の明るい若手同士の、異例のタイミング、条件でのトレード。この事態を呼び起こした一因は、全世界に蔓延する新型コロナウイルスの感染拡大にあった。