ペナントレースも終盤!各球団の「お家事情」から見る監督問題とは

タグ: 2021/10/7

 ペナントレースの終幕が迫り、いよいよストーブリーグにも火が付いてきた。6日、複数の国内メディアが西武・辻発彦監督と、日本ハム・栗山英樹監督が今季限りで退任すると報じた。

 パ・リーグで、残念ながら最下位争いを展開している両球団。6日現在、5位の西武が129試合で48勝63敗18分けの勝率・432。6位の日本ハムは124試合で46勝61敗17分けの勝率・430に甘んじて、5位と6位のゲーム差はない。逆に両軍と4位ソフトバンクの間には6ゲーム差。完全に熱パの蚊帳の外に置かれ、退任報道が出るのも致し方ないのかもしれない。

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 加えて両監督はこうした報道を受けながら、当日の取材対応でそれを否定することはなかった。

 栗山監督は2012年に就任し、いきなりリーグ優勝。最大の功績は大谷翔平の二刀流育成と言って良いだろう。2016年にはその大谷を軸に日本一に輝いた。

 辻監督は2017年に就任。2018、2019年と2年連続リーグ優勝に導いた。もっともクライマックスシリーズ(CS)では2017年から3年連続で敗退。日本シリーズの舞台で指揮を執ることは叶わなかった。

 それでは他10球団の指揮官の来季去就はどのような情勢なのか。一度整理してみたい。





 上位球団は安泰、というのがこの世界の常ではある。既に続投報道が飛んだ球団もある。セ・リーグに目を向ければ、現在首位のヤクルト・高津臣吾監督は3年契約の2年目。ヤクルトのフロントは来季続投を表明している。1ゲーム差で激しい優勝争いを展開している阪神・矢野燿大監督は3年契約の最終年を迎えているが、フロントが続投を要請したことを明らかにしている。

 3位の巨人・原辰徳監督も3年契約の最終年。終盤になって息切れし、リーグ3連覇には厳しい状況に立たされた。もっともセ・リーグは3強3弱の構図で、CS進出は揺らいでいない。CSの結果、内容も問われそうだ。ペナント閉幕が迫り、巨人は異例とも言えるタイミングで阿部慎之助2軍監督を1軍作戦コーチに配置転換した。近い将来の監督就任をにらんだ動きであることは間違いなさそうだ。

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