DeNA失速の要因 球団OBから指摘された『危機管理と打順問題』とは
選手のコンディションを管理し、いかに最適の状態で起用するかは各指揮官も頭を悩ませるポイントでもある。「1年間の(選手の)スタミナを考え違いした可能性がある」と三浦大輔監督が描いていた年間通してのゲームプランにやや狂いが生じているとした。
また今後の戦いに関しても高木氏は打順に目を向けた。最近では3番に首位打者の宮崎敏郎を置き、4番・牧秀悟、5番・佐野の形を取っている。この打順に関して「俺の理想からいえば、牧の後ろに宮崎がいてくれたほうが牧もいいと思う」と持論を語る場面もあった。
「佐野もいいバッター」と前置きしながら、理由としては「佐野と宮崎をくらべたら宮崎のほうが勝負強い」とポイントゲッターの宮崎の存在感を認めた上で、また4番の後ろに勝負強い打者を置くことで、4番の牧と勝負せざるをえない場面も増え、必然的に得点力が上がることにも着目してみせた。
一方チームも7月終盤にきて、内野のユーティリティプレーヤーの西浦直亨をヤクルトから交換トレードで獲得するなど勝負どころを見据え、打つべき手は打ってきている。
昨年は8月に8連勝を含む18勝6敗と怒涛の快進撃を果たした。昨年のような戦いぶりが再現できれば、再び上昇気流をつかめる。悲願の25年ぶりの優勝に向け、8月の戦いも注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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