ヤクルト・奥川 急浮上!「新人王獲得の条件」とは
新人王争いに殴り込みだ!ヤクルトの2年目右腕、奥川恭伸投手(20)が17日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、プロ初の中9日で7回5安打1失点と好投。自己最多103球の熱投で巨人打線を圧倒、今季7勝目を挙げた。
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初回は先頭の吉川に右前打を許すと続く松原にプロ初の死球を与えるなど、制球に苦しんだ。3番・坂本の適時打を浴び先制点を許すも、そこで立て直すクレバーさが現在の勝ち星につながっている。変化球を交えテンポ良く投げ、巨人打線を封じ込めた。終わってみれば無四球投球。これで7試合続けてクオリティースタート(6回以上を投げ自責点3以内)と抜群の安定力でチームを支える。
「悪い中でどうやって投げていくかを考えながらできたのは成長した部分」と自身納得の投球でチームにとっても大事な10連戦の初戦をモノにした。孝行息子の好投には高津監督も「100点ではないと思うが、その中でこういう投球ができるわけなので、ポテンシャルの高さはすごく感じた」と成長を認めた。
またこの好投で新人王争いも混沌としてきた。奥川は入団2年目だが、昨季は故障も影響して登板が30イニング以内のため、新人王の資格を持つ。そして今季のセ・リーグの新人王争いは例年になくハイレベルとなっている。日本代表メンバーで野球の金メダル獲得にも貢献した広島ドラフト1位で抑えの栗林を筆頭に阪神からはドラフト1位の佐藤輝、同2位でここまで7勝を挙げる伊藤将、同6位でリーグトップ22盗塁をマークしている中野の3人がリストアップ。さらにDeNAのドラフト2位でここまで18本塁打をマーク、サイクル安打も達成している牧とまさに粒ぞろいとなっている。