2年連続最下位に終わった日本ハムを球団OBの岩本勉氏が総括 「万波大ブレイクの理由」「気になる若手野手の名前」
そして、岩本氏の口からは注目選手としてシーズン途中から加わった、郡司裕也捕手の名前も挙がった。
6月に中日からトレードで加入した郡司は、昇格後初打席となった6月30日のオリックス戦では、球界エース・山本由伸投手の初球を見事に捉えいきなりヒットを記録。7月2日の同カードでは自身初の猛打賞を記録したほか、初のお立ち台も経験と一気に注目を集めた。
その後も勢いは衰えず、7月4日のソフトバンク戦ではプロ初アーチを記録すると、8月22日の楽天戦では1試合2HRを放つなど打撃で存在感を示した。
中日時代は在籍4年で73試合の出場にとどまっていたものの、日本ハム移籍後は55試合に出場し、打率254、3本塁打、19打点の成績を残した。
そんな郡司について岩本氏は、チームに大きな刺激を与えたとしながらも、「現実的な話をすると、今のところポッと出の選手」と厳しいコメント。
具体的な課題としては「攻略された時に、2,3回三振をしたら一気に大パニックになってしまう」と指摘。「そのまま上がって来れなくなる選手はいくらでもいる」と今後の課題を口にする場面もあった。
実際、郡司は移籍当初は勢いのあるパフォーマンスが印象的だった一方でシーズン終盤には相手球団も攻略し、19打数連続無安打と苦しんだ時期もあった。
郡司に関しては、この悔しさを経験して乗り越えて欲しいとし、来季以降活躍を続けていくためには、春季キャンプ、オープン戦と、春先から結果を出し続けることが問われると語った。
このほかにも、野手陣には万波と共に将来の主軸を担うと期待される清宮幸太郎内野手や、野村佑希内野手をはじめ、ルーキーの矢澤 宏太投手や奈良間 大己内野手など、日本ハムには将来性豊かな選手が数多くいる。
岩本氏も「今は伸びしろだらけの選手たちがもがいている状況。自分の前に立ちはだかる壁の向こうの景色を見た時に、すごいことになりますよ」と大いなる期待を寄せている。
果たして来季、伸びしろだらけの選手たちが一斉に覚醒するシーズンとなるか。シーズン3年目となる新庄剛志監督の采配も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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