阿部巨人新体制で注目集める正捕手問題 ささやかれる「意外なキーマン」とは

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山瀬は強肩も持ち味とされる(C)CoCoKARAnext

 10月26日、今年も運命のドラフトの日を迎えた。巨人阿部慎之助新監督にとっても、すでにドラフト1位を事実上公表した中大の西舘勇陽投手が競合となれば、くじを引く役目が回ってくる。「初仕事」で強運を示せるか、大きく注目を集めそうだ。

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 V奪回への最大の課題とされる投手陣の立て直しのために即戦力右腕獲得を狙う巨人。また投手陣を支える正捕手争いも来季は熱いバトルがくり広げられそうだ。

 今月21日に阿部監督が出演した「Going!Sports&News」(日本テレビ系列)の中で自身の後継者となる捕手について聞かれると「僕の後継者は別にいらないと思っている」とした上で、「大城卓三、岸田行倫、小林誠司、山瀬慎之助それぞれ個々で持ってるいいものがあるのでその色を出していってほしい」と個々の捕手への期待を熱く語るシーンがあった。

 自身の現役時代は球界屈指の「強打の捕手」として存在感を発揮した。〝後継者〟とすると重責もかかるとあって、あくまでそれぞれの個性、良いところを発揮してほしいと願っているが、名前をあげられた捕手の中で、特に飛躍が期待されるのは来季高卒5年目シーズンを迎える山瀬慎之助捕手にもある。

 〝令和の慎之助〟の愛称で知られ、強肩強打が持ち味。今季一軍出場はわずか5試合に終わったが、山瀬が鮮烈な印象を残したのは昨年6月10日、プロ初スタメンマスクをかぶった楽天戦(楽天生命パーク)だった。エース戸郷翔征とバッテリーを組み、楽天打線を4安打9奪三振1失点と封じ込め、思い切ったリードで戸郷にとってキャリア初となる完投勝利をアシストしたのだ。このとき戸郷は「山瀬の(リードの)おかげ」と感謝の言葉を惜しまなかった。

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