トッティが嘆いた「10番」の現状 中田英寿に訴えた現代サッカーにない“理想像”「ふさわしい選手を見つけるのは難しい」
10番にこだわりがあったからこその意見と言えよう。トッティ氏は「数字が俺たちの現役時代とは異なるし、選手も当時とはメンタリティが違う」と現役時代との変化に理解を示しながらも、中田氏に自身の思い描く“理想像”を論じた。
「かつては、チームの顔になる選手であれば、キーパーも10番をつけていた。ユーベやミラン、ローマでなくとも、例えば、ボローニャやブレシア、フィオレンティーナやパルマにも“チャンピオン級”の選手が3~4人はいたんだ。だから日曜はどこへ試合を見に行っても面白かったんだ。強い選手がたくさんいた」
セリエA通算316得点という図抜けた得点力だけでなく、今も色褪せない創造性に溢れた技巧で一時代を築いたトッティ氏。彼の放つ「以前は10番に意味があった」という言葉はなんとも重い。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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