1510億円超えの巨額投資も無意味!? サウジ1部の観客数696人の異様さに英メディアも愕然「誰も見ていない」

タグ: , 2023/10/28

ヘンダーソン(前列左端)を中心に名のあるスターを揃えたアル・イテファク。しかし、スタンドは文字通りガラガラだ。(C)Getty Images

 昨年12月にポルトガル代表FWクリティアーノ・ロナウドをアル・ナスルが獲得して以来、サウジアラビアはサッカー界に「革命」を起こした。

 C・ロナウドというカリスマの獲得で世界を驚かせた中東の大国は、移籍市場の在り方を変えるような積極果敢な投資を展開。政府系ファンド「PIF」の傘下に入った4チーム(アル・ヒラル、アル・ナスル、アル・アハリ、アル・イテハド)を中心に、目から鱗の札束攻勢で、各国リーグからカリム・ベンゼマやネイマールなど大物選手を次々と引き抜いた。

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 今夏の移籍市場における投資総額は、実に9億5438万ユーロ(約1510億8000万円)。2034年のワールドカップ招致に燃える国家の本気度が伺える金額と言えよう。

 相次ぐスター獲得を受け、国中がサッカーフィーバーに沸いていると思えそうだが、実態はそうではないようだ。現地10月23日に首都リヤドで行われたプロフェッショナルリーグ第10節のアル・リヤドvsアル・イテファクの試合の観客数はわずか696人。逆に仰天の人数が公式発表されたのだ。

 両軍にスター選手がいないわけではない。とりわけアル・イテファクにはイングランド代表MFのジョーダン・ヘンダーソン、オランダ代表MFのジョルジニオ・ヴァイナルダムらが在籍。さらに指揮を執るのは元イングランド代表MFで、リバプールの闘将としても愛されたスティーブン・ジェラードだ。サッカーファンなら馴染みのある選手や監督が集っている。

 ちなみに開催地となったプリンス・ファイサル・ビン・ファハド・スタジアムの総収容人数は2万2000人。それが1000人も埋まらないのだ。この異様と言うべき光景に、海外メディアも愕然としている。

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