新型コロナが今春「2類から5類」へ、球界はどう変わる?声出しは?コロナ特例は?
(C)Getty Images
新型コロナウイルスによる感染症の感染症法上の位置付けが、今春から「2類」から「5類」に引き下げられる。2020年2月の感染拡大から丸3年以上。世界に比べて取り残されていた感のある日本も、ようやく正常化へ大きく舵を切る。
球界も同様だ。この3年間、無観客開催から始まり、入場者数を大幅に制限した間引きスタンド、検温、マスク着用。そして声出しは厳しく制限されてきた。変わり果てた観戦スタイル。そこも本来の姿に戻っていくことが求められる。
【関連記事】「まあ手強かったね」落合博満氏が語る岡田阪神 大山と佐藤輝の守備位置固定には「いいことだと思うよ」
日本野球機構(NPB)と12球団は23日、実行委員会を開いた。2月のキャンプへ向けた感染拡大防止ガイドラインが話し合われた。NPBの井原敦事務局長は「4月になってから5類に移行するのは間違いないところ。そこを見据えてこれから考えていく。5類になるとガイドラインはいらなくなる」と今後の方針を示した。
2類においてはガイドラインの策定、指示が業界別に政府から下されていた。5類ではその義務がなくなる。感染状況などを鑑みて、プロ野球では昨秋から選手やスタッフら球団関係者への定期検査を廃止した。発熱や体調不良などを訴えた際の発症対応は当然継続するが、スクリーニング検査の負担がまず大きく軽減される。
では応援スタイルはどうなるのか。同局長は「イベントにおいて声出しについてはどうなるか。そこまでの細かいところは内閣府でも決まっていない。今後、聞いていく方針です」と説明した。もっとも、中東のカタールで開催されたサッカーW杯では、ノーマスクで絶叫する満員のスタンドが何度も中継映像で流された。世界との大きな差は明らか。すでにこの年末年始の高校サッカーや駅伝などでは、一部で声出し応援がみられており、解放の時は近い。