今オフ補強戦線の行方 DeNA佐野も残留決定 元中日ビシエドの市場価値がますます「高まる理由」
今季35歳シーズンとなったビシエドは開幕1軍入りを果たせず、1軍出場試合は15試合、本塁打は1本にとどまった。9シーズン在籍した中日からの退団が決まったが、本人は日本球界での現役続行を希望しているとされる。
近年は一定のゾーンを打てないこともクローズアップされているが、一発のある強打の一塁手を求める球団は複数上がる。また在籍9年で日本人選手扱いとなったことも、編成面では獲得しやすくなるメリットもある。18年には首位打者、最多安打のタイトルも獲得している。
追い風となっているのは今オフの状況にもある。外国人野手の去就で注目を集めていた日本ハムのフランミル・レイエスやDeNAのタイラー・オースティンなど実績のある助っ人野手の残留が確実となる中、日本の野球に対応力があり、真摯に野球に取り組む姿勢も高評価につながっている。
近年は巨人に在籍したグレゴリーポランコがロッテに移籍、またDeNAに在籍したネフタリ・ソトも同じくロッテとチームを替わることで、また新たな活躍を見せている例もある。
ビシエドの場合もDHが使えて、貧打にあえぐパ・リーグの球団や長打力を求めるセ・リーグ球団など、今季は打線形成に苦しむチームが多かった中、市場に出回る選手も少なくなったことで、争奪戦に拍車がかかりそうだ。
打撃の引き出しも多く働き場所さえ変われば、まだまだ活躍できるという球界内の見方もある。
引き続き、今オフのキーマンの一人として動向が注目されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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