打倒巨人!変化する立浪ドラゴンズの根底にある「星野の遺伝子」とは
激動のオフ。立浪ドラゴンズが台風の目になっています。
激震は11月15日でした。阿部寿樹選手と楽天・涌井秀章投手のトレードが発表されたのです。
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「阿部はバーの主人を彷彿とさせるその風貌から、『マスター』の異名を誇り、名古屋のファンに愛されてきました。セ・リーグ4位となる31二塁打を放ち、内外野を守れるなどユーティリティー性も高い。中日は今季12球団ワーストの414得点に終わるなど、ウィークポイントは打線なので、『阿部を出すのか!?』と第一報に社内も騒然としたんです」(スポーツ紙デスク)
衝撃はこれだけにとどまりません。「二の矢」もサプライズでした。選手会長の京田陽太内野手と、DeNAの左の中継ぎ・砂田毅樹投手との電撃トレードです。
「京田は2016年のドラフト2位で入団以降、700試合の出場を誇る名ショートです。正直、このクラスの遊撃手はなかなか外に出さないもの。しかも同一リーグですから。ファンやメディアからも親しまれてきた男だけに、『よく出すな』というのが第一印象です」(前述のデスク)
これらの「立浪改革」について、あるスポーツ紙のベテラン記者はこう解説するのです。
「星野仙一さんの影響ですよ。立浪監督は87年のドラフト1位で当時監督だった星野さんが南海との競合の末に当たりくじを引き当て、中日に入団した。開幕戦でも『2番・遊撃』でスタメンに抜擢され、ルーキーイヤーにフルイニング出場を果たし、新人王とゴールデン・グラブ賞を獲得できた。いわばプロ野球における『父親』のようなもの。その遺伝子が立浪監督の中にも生きているのでしょう」