【中日】12年ぶりの3戦連続完封勝利 見逃せない「捕手の活躍」

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■打撃の宇佐見、復調待たれる木下

 第3戦で先発マスクを被った宇佐見は勝負強い打撃が持ち味。その打撃力を活かすために一塁手や代打のオプションもこなしている。この日も先発のウンベルト・メヒアを巧みにリードしつつ、5回の先制機には左中間へ適時二塁打。両軍唯一の得点をもたらした。

 ここまではメヒア先発時のみスタメンを張っているが、打席に立たせればある程度打つのは昨季で証明済み(※8月には月間3度のサヨナラ打をマーク)。ベンチに置き続けるにはもったいない選手である。

 奮起が待たれるのが木下拓哉だ。捕手としては大野雄大の復帰勝利を演出(4月3日の巨人戦)した一方、開幕から打撃不振が深刻で17打席ノーヒットが続いている。今回の広島戦は代打で1度打席に立ったのみ。スタメンで出ていても終盤に代打を送られる機会が複数回見られ、現状は厳しいシーズンとなっている。

 それでも長いシーズンには木下の存在は必要。攻守の総合力の高さはチーム内で群を抜いており、本来の力を発揮すればリーグ屈指の捕手なのだ。2020年以降、4シーズンにわたりドラゴンズの正捕手を担ってきた意地もあるだろう。一つずつ良いプレーを積み重ねていって、再び首脳陣の信頼を勝ち取りたい。

 石橋康太など若手の台頭に期待したいところもあるし、小田幸平バッテリーコーチを含めた「捕手力」で上位進出を狙っていくのが今季のドラゴンズだ。





[文:尾張初]

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