「契約更改の満足度」は楽天がダントツ最下位 改善なく選手のモチベーション低下に懸念

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石井監督は選手のモチベーションコントロールを上手くできるだろうか(C)CoCoKARAnext

 日本プロ野球選手会は4月24日、外国人選手などを除く開幕時の「年俸調査」結果と、「契約更改の満足度アンケート」結果を発表した。満足度は5段階評価のうち上位2つ「満足、大きく満足」の割合で算出され、阪神が60.00%でトップだった。

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【2023年の契約更改満足度と前年比】
1位 阪神   60.00%(+22.07%)
2位 ソフトバンク 56.79%(+1.72%)
3位 ロッテ  56.60%(+15.53%)
4位 ヤクルト 48.15%(+8.17%)
5位 広島   44.07%(-1.72%)
6位 西武   43.10%(-11.62%)
7位 巨人   42.67%(+18.99%)
8位 中日   42.31%(+22.96%)
9位 オリックス 41.51%(+8.70%)
10位 DeNA 40.00%(-8.21%)
11位 日本ハム 39.66%(+1.74%)
12位 楽天   24.19%(-2.37%)

 アンケートをみると楽天の満足度24.19%が突出して低い。11位日本ハム15%以上離されている。年俸平均では巨人(6807万円)、ソフトバンク(6763万円)に次ぐ3位(5353万円)ながら、中央値が1050万円とダントツに低い(中央値11位は西武1400万円)。FAなど移籍組の高年俸の割合が大きく、多くの生え抜き選手はコストを抑えられ、球団内格差が浮き彫りになっている。

 昨年オフの契約更改で、複数年契約を結んでいる島内宏明外野手が「年俸が上がらない。他球団でプレーしたい気持ちも少なからず出てきた」と異例のFA直訴で不満を訴えたように、データは楽天選手の4人に3人が現状に満足していないという裏返しでもある。シーズン開幕から低迷する一因かもしれない。

 満足度の前年比較では、阪神や中日が20%以上アップ。8球団がプラスに改善したが、前年10位楽天は-2.37%とさらに悪化しての最下位。選手会の加藤諭次長は「選手が査定のポイントを納得できるかが大きい。そこを説明して欲しいと、楽天に限らずだが、お願いしている」と話した。前年から満足度を下げたのが、西武の-11.62%(2位→6位)DeNAの-8.21%(3位→10位)と、順位もそれぞれ大きく下降した。

 2022年に優勝したオリックスは32.81%で9位、ヤクルトは39.98%で6位と、満足度が成績に直結するわけではない。ただ満足度上位3チーム(ソフトバンク、西武、DeNA)はAクラス入りし、満足度下位3チーム(楽天、巨人、中日)はいずれもBクラスだった。チームを計る指標の1つとして見るとおもしろいかもしれない。

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