山田恵里が語る上野由岐子の存在。今後は「若い世代の舞台を整えることが自分の仕事」
2大会連続金メダル獲得し、日本中を湧かせたソフトボール日本代表。
その代表を2004年アテネ大会から中心となって牽引してきたのが、上野由岐子と山田恵里だ。
長年エースとしてチームを引っ張ってきた上野は、今大会でも4試合に登板し、389球を投げるなど熱投をみせた。
そんな上野について共にアテネ大会から戦ってきた山田の目にはどう映っていたのだろうか。
「前回(北京五輪)よりも今回の方が、球種が増えていたので、(前回よりも)抑えられる感じはすごくしていました。1番色々なものを背負ってきたのは上野さん。でもそんなことを感じさせず、自分の投球を常にしていたので、本当にすごい方だなと思いました。あまり気持ちをだす方ではないが、背負っているものを楽しみに変えられる力が本当にすごいといつも感じています」
山田にとって上野はチームの中で唯一年上の存在。今大会を迎えるうえでも、上野に支えられた部分があったという。
「6、7月の合宿で上手く行かないことが結構あったのですが、その時に『大丈夫だよ』と。『最後は自分と山がやれば大丈夫。結果を出せる』と声をかけてもらいましたね」
そんな上野の存在について、改めて山田はこう口にする。
「上野さんがいなければ自分自身ここまで続けられていなかったというのは思いますし、人としても一選手としても成長させたもらった。同じ時代を共に生きて来られたことは本当に幸せですし、本当に感謝しています。
上野さんがいなかったら今の自分もいないと思います」