元阪神マートンらが語った日本野球適応の“真髄” 酸いも甘いも知る男たちの本音に隠れる「助っ人見定めのヒント」

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韓国MVP男の漏らした本音

 環境に馴染むことは当然ながら必要ではある。ただ、目に見える結果を求められる中では、弱点を執拗に突く配球スタイルへの適応が肝心と訴えるのは、マートンだけではない。21年から約2年間、阪神に在籍していたメル・ロハスJr.もそのうちの一人だ。

 ロハスJr.も虎党から大きな期待を抱かれた助っ人の一人だった。

 20年に打撃二冠王(本塁打&打点)とリーグMVPのネームバリューを引っ提げて阪神に入団するも、新型コロナウイルスの世界的な蔓延でチーム合流遅延。その影響で1年目を棒に振ると、契約最終年となった2年目も低調なパフォーマンスに終始。通算打率.220、17本塁打、48打点、OPS.697と鳴かず飛ばずで、契約満了とともに退団を余儀なくされた。

 ファンの間で、いわゆる“ダメ助っ人”のレッテルを張られてしまったロハスJr.。現在、韓国のKTウィズでプレーする34歳は、古巣復帰を果たした昨春に同国メディア『OSEN』で、日本野球に対する意見を求められ、こうぼやいていた。

「日本と韓国は異なるスタイルの野球をしている。だから簡単に良し悪しを言うことはできない。ただ、打者として何かを話さなければならないとすれば、韓国の投手たちは、真っ向勝負が必要になるシチュエーションで、自信を持って勝負に臨む。

 対して、日本の投手たちは、国際的にも有名で、どんなに優れた投手であっても、こっちがその前の打席でヒットを打っていたら、絶対にストライクゾーンには投げない。ボールゾーンに球を散らして真っ向勝負をしないんだ」

「真っ向勝負をしない」――。これはマートンが言う「考え方」と同様に勝負の駆け引きを重視する日本野球の真髄を現した言葉と言えよう。

 果たして、今季からNPBでプレーする助っ人選手たちは成功を掴めるか。甲子園でもがいた男たちの言葉は、その成否を判断する貴重な材料となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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