球界では超異例のスピード採用の「岡田ルール」 一番の背景は高まったファンたちからの声か
何よりも異例なのは、阪神の意見書提出からこれだけ早期に、シーズン中に運用が見直されたことだ。「ブロッキングベース」は実行委の翌5日から全試合で適用される。同日には全球場で、全12球団に審判団から新たな運用についてレクチャーされるという。故意的な接触プレーは認められるものではなく、本来避けるべきであるため、大きな混乱はみられないと思われるが、異例のスピード採用となった。
声高に訴えていた岡田監督にしてみれば、してやったりだろう。球界内では早くも「岡田ルール」と呼ぶ声もある。指摘が的確だったことに加え、選手の故障防止にもつながる。また、近年はリクエストの導入によって、多くの球場であらゆるプレーが精彩な映像で繰り返しリプレー再生されている。DeNA戦での激突は誰の目にも危険なプレーに映り、野放しにしていればファンから批判の声が高まるのは確実だった。そうした環境も、迅速な決定につながったに違いない。
補足が必要な点が見つかったならば、すぐに補ってあげればいい。過去の球界では異例のスピード採用を何よりもアシストしたのは、岡田監督の猛抗議ではなく、最新テクノロジーと、プロ野球を支える熱心なファンたちの声だったかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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