F1マイアミGPが初開催 「F1不毛の地」といわれた米国で人気が高まりつつある!?
F1マイアミGPのコースレイアウト(F1公式サイトから)
今季のF1では久々に米国で2つのグランプリが開催される。1つは2012年から米テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで続けられているアメリカGP(10月23日決勝)。もう1つが今週末に初開催されるマイアミGP(5月8日決勝)だ。
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米国で同一シーズンに複数のF1レースが実施されるのは1984年以来。38年ぶりで、その時はデトロイト市街地コースでアメリカ東GP、ダラス市街地コースでアメリカGPが行われた。その2年前の82年にはアメリカ東GP(デトロイト)、アメリカ西GP(カリフォルニア州ロングビーチ)、ラスベガスGPと3カ所も開催された。
F1は1国1開催が原則とされてきたが、米国内では早い時期から複数のF1イベントが米国内で実施されていた。1959年に初のアメリカGPがフロリダ州セブリングで開催されたが、1950~60年に11年連続でオーバルコースで争う伝統のインディ500がF1世界選手権に組み込まれていた時代があり、シリーズ上は米国で2つのレースイベントがあったことになる。
一般的にF1は米国内では人気がないといわれてきた。NASCARやインディカーなど米国発祥のシリーズが幅をきかせており、欧州中心で時差も異なるF1は定着しなかったという。このほか2005年に米インディアナポリスで行われたアメリカGPがみそを付けたといわれる。タイヤに関する安全性の問題が勃発し、決勝を走ったのがわずか6台という前代未聞の事態に発展。「インディゲート」として悪評が立った。
近年に米国人ドライバーが活躍していないことも一因だろう。最後に参戦したのは2015年のアレクサンダー・ロッシ。1978年のオランダGPを制したマリオ・アンドレッティ以降、優勝者は出ていない。米国籍のハースF1チームが参戦しているが、国内ではなかなかクローズアップされてないのが現状だ。