これじゃトレード?!ロッテと楽天でFA宣言選手同士が入れ替わる事態に
実質の「FAトレード」ともっぱらだ。
プロ野球オフの風物詩でもあるフリー・エージェント(FA)は、一定の資格条件を満たした選手が、求める球団と合意すれば自由に移籍できる制度。今年FA宣言した選手は、年間最多安打のプロ野球記録を持つ西武秋山翔吾外野手(31)ら6人。例年に比べて、ビッグネームは少ない印象だ。
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FA宣言選手同士が球団を入れ替わる?!
ここにきて2選手の移籍合意が報道された。ロッテからFA宣言した鈴木大地内野手(30)が楽天へ、楽天からFA宣言した美馬学投手(33)がロッテへ、それぞれ移籍が決定的となった。いずれも豊富な資金力でFA補強を得意とする巨人のオファーを蹴っての決断。FA宣言選手同士が球団を入れ替わるという珍しいケースに、ネットでは「トレードと同じ!」という声があふれる。
そしてFAには「人的補償」というシステムがある。FA宣言した選手を獲得した球団は、その選手の年俸次第で前所属球団に金銭補償か人的補償が必要で、プロテクトした28人を除く選手の中から前球団が選んで獲得できる。ロッテ、楽天ともに人的補償を選択する可能性がある。
さらにロッテは、今オフ楽天を戦力外となった西巻賢二内野手(20)の獲得を発表した。地域密着球団を掲げる楽天が、仙台育英出身の若手ホープをわずか2年でクビにした補強方針に地元ファンが落胆しているのはさておき、両球団がFAの人的補償も行使すれば、「3対2の大型トレード」のような形になる。