サステイナブル優先で”格差”はスルー? 選手村の「部屋が暑すぎる」問題 「夜はドアを開けて寝ている」状態でも組織委員会は正当性を主張【パリ五輪】

タグ: , , 2024/8/1

 この“格差”を生み出したのは大会組織委員会と言えるはずだが、パリ五輪のスポークスパーソンは、次のように話している。

「暑熱に関して、我々は2つの重要な側面のバランスを見出そうと努めてきた。未来へのサステイナブルな地域モデルの創造という長期的な目標と、トップアスリートに最高のコンディションで準備をしてもらうという短期的な義務の間に。ただし一定の国の代表団は、五輪が選手にとってしばしばキャリア最大の大会になることを考慮し、移動式エアコンの導入を選択している」

 国際五輪委員会は、選手村の下の地中から冷水を引き上げて建物全体を涼しくし、日中のもっとも暑い時間帯でも各部屋を23〜26度に保てると主張している。だが例えばオーストラリア五輪委員会のマット・キャロルCEOは、「これはハイパフォーマンスが競われる五輪だ。ピクニックに来ているわけではない」と言ってエアコンの導入を決めた。

 これまでに発注されたエアコンは2700機だが、五輪村には7000以上の部屋がある。そこには思わぬ格差が生じ始めている。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「多くのメンバーはエアコンがなかったら大変そうでした」パリ五輪選手村のエアコン問題 体操代表監督の”実感”に「選手の体調管理が大事」【パリ五輪】

【関連記事】苦情相次ぐ選手村の食事に担当会社が謝罪 それでも改善に不安の声は消えず「通常の基準とはかけ離れている」【パリ五輪】

【関連記事】「最悪」と断じられた選手村の“食事事情” 総料理長が開幕前に口にした懸念とは?「全てCO2排出量と動物福祉に配慮」【パリ五輪】

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム