サステイナブル優先で”格差”はスルー? 選手村の「部屋が暑すぎる」問題 「夜はドアを開けて寝ている」状態でも組織委員会は正当性を主張【パリ五輪】
エアコンがない部屋では暑さに苦しむ選手が…ゾクスは2人部屋に「扇風機がひとつあるだけ。事足りていないわ」と語った(C)Getty Images
温室効果ガスの排出量を前回の東京大会の半分以下に抑えることを目標としているパリ五輪。その一環として選手村の各部屋にエアコンを設置しないことを決めたが、その後、暑すぎるとの声が高まり、各国・地域代表団の実費でそれぞれに移動式エアコンを導入することを許可した。
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イギリスやアメリカ、オーストラリア、日本、そして開催国フランスなど、裕福な国は選手の寝室に移動式エアコンを設置して快適な睡眠を確保しているが、それ以外の国の選手からは、不満の声が上がり始めている。英紙『ガーディアン』が報じた。
「私の部屋にはエアコンがなく、扇風機がひとつあるだけ。事足りていないわ」と言ったのはルーマニアの卓球女子選手ベルナデット・ゾクスだ。
「幸運にも当初はそれほど暑くなかったからエアコンが必要と思わなかったけど、今は暑い。部屋のなかが暑すぎると感じることもあるわ。扇風機は風力が足りず、こちらに風が来る時はいいけど、それ以外の時は何も助けにならない。私たちは夜、ドアを開けて寝ているわ。2人が使っている小さな部屋で」
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