【現役選手の視点/齋藤拓実】黒星発進の日本、18点差のドイツ戦から見えたフィンランド戦のポイントは?【バスケW杯】
次の相手のフィンランドは、NBAのジャズに所属するラウリ・マルカネン選手がいたり、ビッグマンでもかなり強力な選手がいるので、そこをジョシュ・ホーキンソン選手や渡邊雄太選手だけに頼って抑えるのはやっぱり難しいと思います。上手く周囲と連動して抑えたいですね。
また、日本のディフェンスはちょっと特殊なやり方をしていて、相手とのサイズの差を補ったりする目的で、かなりローテーションの多いディフェンスになっているんです。それもあってリバウンドを取るのが難しくなっているんですが、なんとか5人全員がリバウンドの意識を高めて取っていかないと、ドイツ戦と同じようにセカンドチャンスでやられてしまう可能性があるので、その修正はすごく鍵になると思います。
攻撃では、ペイントアタックした時の馬場選手のカッティングがかなり効いていたので、そこは継続して行きたいです。ただ、他のチームもしっかりスカウティングしてくると思うので、簡単なカッティングからのイージーバスケットというのは、今日ほど多くはできなくなるかもしれません。そういった中でどう打開していくかは、次の試合のポイントになりそうです。
ドイツ戦では、渡邊選手の代表に懸ける思い・気持ちがどの場面でも現れていました。もちろん、気持ちを見せていたのは渡邊選手だけではないんですが、やっぱり彼が筆頭になって、そういう気持ちをオープンに出しているから、選手みんなが引き上げられてるんだろうと感じます。プレー中はもちろん、笛でプレーが止まった時にもみんなに声を掛けたり、本当にワールドカップにかける思いがすごく強い。やっぱりああいうプレーや姿勢というのは、観ている人をすごく感動させられるのかなと思うので、ファンの方にはそういった部分も含めて楽しんでもらえたらいいなと思います。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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