日本ハム稲葉新GM ささやかれる「いばらの道」の理由とは
日本ハムは27日、東京五輪で日本代表監督を務めた球団OBの稲葉篤紀氏(49)が新たなGMに就任することを発表。今季は開幕から最下位と低迷するチームの立て直しが期待される一方で、困難な道になると危惧する声も上がっている。
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札幌市内で行われた会見に出席した稲葉氏は、球団からGMとしてのフロント入りの打診を受けたのは9月末のことだったと明かした。最初聞いたときには「正直びっくりした。イメージができなかった」と現場ではなく編成面を担当する役職にとまどいもあったと認める。一方で気持ちはすぐに切り替えた。「やりがいがある。絶対に強くしてやろう、やってやろうという気になりました」と前向きに打診を受け止め、受諾に至ったという。
新監督には現役時代にもタッグを組んだ新庄剛志氏の就任が確実視されている。「あっちゃん」「つーさん」と気心の知れた仲。06年の日本一を始め、北の大地をわかせた2人にチーム再興の任は託された。
一方で稲葉GMにはいばらの道も予想されている。その理由の一つには「中田問題」など、今季チームが起こした不祥事が関係している。この日の会見の冒頭でも同席した川村球団社長兼オーナー代行が、8月に起こった中田の同僚に対する暴力行為に端を発した一連の騒動について、改めて謝罪する場面があった。
「8月の一連の事案でご心配、ご不快な思いをさせたことを、この場をお借りしましておわび申し上げます」とコメント。球団HP上ではすでに謝罪コメントも発表していたが、チームではほかにも春先に円陣を組んだ際に一部ナインに対し差別的発言があったことも確認されている。
同社長は「ファンの声を真摯(しんし)に受け止め、ファンサービスファーストの原点に返り、しっかりやっていきます」と語ったが、今後チームの顔として、稲葉GMがこういった発言を行うことも増えそうだ。