【日本ハム】注目集める正捕手争い ベテラン、若手、新戦力…「ダークホース」の存在も
そして、ひそかに注目されているのは今季は本職以外での活躍が目立った郡司裕也にもある。
今季は持ち前の打撃を活かし、三塁手としての出場を直訴。異なるポジションで活躍するのは並大抵のことではないが、努力と本来の野球センスで自身初の規定打席にも到達した。127試合に出場、打率.256、12本塁打、49打点とキャリアハイの成績を残した。
一方で新庄監督は郡司の捕手としての可能性も探っていた。シーズン終盤に伏見の負傷もありチームに危機が訪れる中、9月20日の楽天戦では初のスタメンマスクに抜擢された。
すると、先発ドリュー・バーヘイゲンをしっかりとリードし、見事勝利に導いた。さらに22日のオリックス戦でも再びスタメンマスクをかぶり、今度は左腕・加藤貴之の完投勝利をアシスト。「捕手・郡司」の存在感も示した。
郡司自身、本職の捕手ポジションへの思いは強く、定着したサードでの出場、また正捕手争いも視野に入れる。ダークホースとなるが、来季も引き続きの活躍が期待される。
さらに、新戦力として注目されるのは現役ドラフトでソフトバンクから移籍した吉田賢吾だ。
2022年入団の期待の若手。24年シーズンは1軍では10試合に出場し、26打数5安打の打率.192、2打点。ファームでは79試合に出場し、打率.303、3本塁打、33打点の成績だった。
打撃が持ち味ということもあり、「打てる捕手」としての活躍が期待される。
さらにこの吉田、チームでは万波中正、野村佑希、田宮、そして自身と同じく現役ドラフトで移籍した水谷瞬らと同じミレニアム世代と縁もある。
勢いのある同世代のチームメイトと共に自身も新天地でブレイクし、捕手争いに割って入りたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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