新庄ハム 「危険な兆候」ささやかれる「不協和音」とは
日本ハムは5日のロッテ戦(ZOZOマリン)に1ー2のサヨナラ負け。今季4度目のサヨナラ負けで借金はワーストタイの「19」にまで膨れ上がった。なかなか浮上できないチーム状況に指揮官もイライラが隠せなくなってきた。
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試合後に新庄監督のほこ先が向かったのは、延長10回にマウンドに上がったロドリゲスだった。先頭打者を出すと、代走和田に初球で二盗を決められ、一死三塁から荻野にサヨナラ打を浴びた。
この場面、和田にあっさりと二盗を許したことに関して「ちょっとタダ過ぎ。クイックは投げてもらわないと。ウチだったら全部走らせますよ。1球目から」とばっさり。走者を出してからは実質フリーパスになっていることを問題視、改善を求めた。
いらだちにはなかなか浮上できないチーム状況も関係している。ここまで77試合を消化して、最下位が定位置となっている。同一カード3連勝など果たすときもあるが、波が激しく、安定した戦いが未だできていない。
新庄監督は3ー7と敗れた3日のオリックス戦(札幌ドーム)の試合後にもこんなコメントを残している。試合は先発の杉浦が初回にいきなり3失点を許すなど苦しい展開。最後は九回に登板した7番手の石川直が2死満塁から吉田正に走者一掃の3点適時二塁打を浴びて試合終了となった。
敗戦後、新庄監督は「今のファイターズに圧倒的なボールで抑えられる投手はいない。ランナーがいなくてもクイックなど上手く使い、タイミングを外すピッチングができないとこれからは使えない」と、投手陣にゲキを飛ばしたのだ。