重盗に二刀流… 原巨人が「新庄スペシャル」にやられ放題の「舞台裏」
してやったりの新庄監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は2日の日本ハム戦(東京ドーム)に2-8と大敗。相手のサブマリン右腕鈴木健矢に対し、左打者を並べる対策を取るも新庄ハムに暴れまくられる結果となった。
この日は好調な坂本勇人、中田翔を先発オーダーから外し、岡本和真をのぞき左打者をずらり並べて臨んだ。事前のデータで鈴木が右打者を抑えていることから取った作戦だったが、120キロ前後の直球と100キロ台のスライダー、カーブなどを操るサブマリンに翻弄された。
【動画】技あり!4回一死一、二塁から日本ハムがダブルスチールを決めた場面
この日は2番に入った梶谷隆幸が5回のソロ含むマルチ安打と気を吐くも得点は2点どまり。
一方の日本ハムはかつての本拠地で縦横無尽に暴れまくった。
注目を集めたのは4回の場面。この回、日本ハムはマルティネスの適時打で同点に追いつくと上川畑大悟の適時打も飛び出し、2-1と勝ち越しに成功。攻勢を強める中、一死一、二塁から投手の鈴木が送りバントを空振りすると二走のアルカンタラは飛び出しており、捕手の大城卓三は迷わず二塁へ送球。アルカンタラはそのまま三塁へ激走、三塁送球間に一走の上川畑大悟も二塁へ進み、重盗が決まった。
二塁走者の飛び出しと一見ミスにも見えたプレーに関して、試合後の新庄監督は大城が強肩だということを頭に入れた上で選択した作戦だと説明した。
また終盤、東京ドームのファンをどよめかせたのは、9回の起用にもあった。8回から左翼守備で途中出場していた二刀流ルーキーの矢沢宏太をマウンドに送る仰天采配。