日本ハムのドラフトの歴史を振り返る!「神ドラフト」「残念ドラフト」はいつ?
残念ドラフト=2001年
自由枠 江尻慎太郎(早大)
2 山口弘佑(リースキン広島)投手
4 佐藤吉宏(鳥栖)外野手
5 野中信吾(神埼)内野手
6 富樫和大(川崎製鉄千葉)投手
7 山田憲(東海大浦安)内野手
8 村西辰彦(愛知学院大)外野手
自由枠の江尻が在籍9年で24勝したが、横浜移籍後にリリーフとしてフル回転した印象のほうが強い。5巡目の野中は移籍後の横浜やオリックスで俊足を生かし、通算312試合で47盗塁。日本ハムには2年目オフに横山道哉と交換トレードで放出されたため、早々と見切りをつけられた形だった。
4巡目の佐藤は7年目にプロ初打席初本塁打を記録した苦労人。通算4安打のうち3本が本塁打とパワーを見せたが、確実性に泣いた。それほど外れ年でもないが、結果的に日本ハムでの活躍度が低い01年ドラフトだった。
まとめ
違う角度からみれば、「神ドラフト年」は大谷翔平を強行指名して入団にこぎつけた2012年だろう。ドラフト会議4日前に記者会見でメジャー挑戦を表明した大谷に対し、各球団が指名回避するなか、日本ハムのみ1位指名を強行。栗山監督の説得もあって入団し、投打「二刀流」を実現した。日米で歴史に残る活躍を見せており、大谷ひとりで「神ドラフト」に値する。
日本ハムのドラフト戦略は「その年の1番力がある選手を1位指名する」というスタンス。2011年には巨人一筋を表明していた菅野智之を強行指名したが、入団拒否された。大谷のような成功例ばかりではないが、一貫した球団方針にはブレがない。
育成にも定評があり、糸井、ダルビッシュといったスター選手を育てては、他球団へ送り出してきた。主力流出をいとわず、新陳代謝がうまく機能する独自システムは他球団の脅威だったが、近年は若手の伸び悩みが課題。スター選手が抜ける一方で、穴埋めできずにチームは低迷している。21年は暴行トラブルで主砲中田もチームを去り、さらに戦力が低下。ドラフトで7球団が競合した清宮をはじめ、新戦力の台頭がチーム再建のカギになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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