日本ハムが最大11億円超えの巨額契約を提示した理由? バーヘイゲンの秘める可能性を示す「.128」の意味

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 実際、カージナルスに所属した昨季は、主にロングリリーフとしてマルチなポストを任されて60登板をするも、直球の平均球速が150.3キロと球威がやや低下傾向にある。さらにデータサイト『Baseball Savant』によれば、投球の約13%を占めるカッターは被打率.478と打ち込まれた。

 ただ、新庄剛志監督が「ローテに入って活躍してほしい」(球団発表によるコメント)とした通り、投球の幅が広まる先発起用であれば可能性は膨らむ。というのも、バーヘイゲンにはメジャーでも稀有な“魔球”スイーパーがあるからだ。

 昨季のスイーパーの空振り率は44.4%だったのだが、これは300球以上を投じた投手の中でメジャー5番目に高い割合。さらに被打率も.128とハイアベレージだ。多士済々の強打者たちが苦戦した「魔球」が先発再挑戦によってより活きるようになれば、エース級の働きが期待できる。

 果たして、メジャー球団からの誘いを断ったバーヘイゲンは大型契約に見合うだけの結果を残せるか。助っ人右腕の成否が、チームの悲願であるタイトル奪取に大きな影響をもたらすのは間違いない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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