新庄ハム 主力選手の「流出」が止まらない「舞台裏」とは
(C)CoCoKARAnext
日本ハム・上沢直之投手(28)が1日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、終了後の記者会見で来オフにもポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する意向を示した。
今季年俸1億5000万円から2000万円アップとなる1億7000万円(年俸は推定)でサインした上沢は会見で、「世界の選手が集まる野球がどんなものか経験したい」と語り、球団にも意向を伝えているという。
【関連記事】巨人・小林誠司 崖っぷちで早くもささやかれる「次の移籍先」
今季は右足骨折の影響などもあり、8勝9敗と黒星が先行。目指すポスティングのためにも「来年しっかり成績を残すことが大事」と腕をぶす。上沢の意向を球団側も尊重、来季終了後に再び話し合いの機会を持つとされる。
一方、エース格が海を渡るとなれば、チームにとっても影響は大きい。今オフは、球界屈指のヒットメーカーの一人である近藤もFA宣言を行った。本人はまだ去就を明らかにしていないが、他球団への流出の可能性が高まっている。
さらにチームにとって頭が痛いのは、有望な選手の流出が続きそうだという点にもある。先月30日に行われた加藤貴之投手(30)の契約更改の内容にも注目が集まった。
加藤は6200万円増となる1億3500万円(金額は推定)でサイン。今季はキャリアハイとなる8勝、防御率はリーグ3位の2・01をマーク。また与四球はわずか「11」と「カドックス」の愛称で知られる抜群の制球力が注目を集めた。
また順調にいけば来季中に国内FAの権利を取得する加藤に対しては球団側も複数年契約を提示したが、加藤はこれを断り単年契約を選択したという。
その理由について「現状には満足していない。3年間活躍してからそういうのを考える」としたが、貴重な左腕に加え、抜群の制球力とあって仮にFA宣言して市場に出れば、争奪戦必至ともいわれている。