【フィギュア】「今はリスクを取らないと勝てない」元日本代表3人が語る「4回転時代」
来年2月に開催される北京五輪に向けいよいよ動き出したフィギュアスケートシーズン。
男子はソチ、平昌に続く3連覇が期待される羽生結弦をはじめ、平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨、国際戦個人13連勝を誇ったネイサン・チェンをなど、誰が優勝してもおかしくないような、ハイレベルな戦いが予想される。
そんな男子の戦いについて、女子シングル元日本代表の中野友加里さん、バンクーバー五輪代表の小塚崇彦さん、ソチ五輪ペア代表の高橋成美さんが、スポーツアンカー・田中大貴さんのYouTubeチャンネル「田中大貴のアスリートチャンネル」に出演し、展望や懸念される点について語った。
【動画】中野友加里&小塚崇彦&高橋成美が羽生結弦選手の凄さについて語る!! 羽生選手は影響されやすい子だった!?
最近の男子の戦いを見る上で注目すべきなのが、4回転ジャンプだろう。近年はプログラムに4回転を組み込むことは当たり前であり、その中でいかに多種のジャンプ、多くの本数を跳ぶかに焦点を当てられがちだ。
だが一方で、中野さんは
「やっぱり怪我が心配ですよね。多種の4回転を入れることで怪我にも繋がってくると思いますし、4分間滑り切るにはそれなりの体力が必要かなと思います」
と、怪我の懸念について言及。
自身も現役時代プログラムに4回転ジャンプを入れていた小塚さんは
「1種類入れている時よりも2種類入れている時の方が大変で、最後の最後(体力が)保たないんですよね。5種類入れながらクオリティー高く滑り切ることのむずかしさって、選手だった人たちが1番よくわかると思いますが、本当にすごいことをやっているなと思います」
と、自身の経験を踏まえて、多種の4回転を跳ぶむずかしさについて言及した一方で、
「ただ、今はリスクを取りにいかないともう勝てないというか・・・。4回転をどのくらい入れるかで基礎点も変わり、最終的に出来栄え点と合わせた技術点という部分でも変わってくるので、(リスクを)取りにいかないといけないのかなと思います」
と、戦い方のむずかしさについても口にした。