F1エミリアロマーニャGPが豪雨災害で中止 立ちはだかる22戦の壁
しかし、全24戦となれば、消耗する部品を絶えず用意せねばならず、F1チーム自体の活動予算も膨らむ。ハースのようにレーシングマシンを壊し続けた2世選手のミック・シューマッハーのクビをあっさりと切るなど台所事情が火の車という陣営もある。
しかも、エミリアロマーニャGPが実施されていれば、モナコGP、スペインGPと3週連続開催となっていた。ドライバーや現場のF1チームスタッフにとっても心身ともにタフな3週間となっていたはずだ。8月には1か月近い夏休みを消化する決まりにはなっているものの、現場の過勤状態を解消する上でも総合的に妥当な判断だったといえそうだ。
F1運営会社のステファノ・ドメニカリCEOは中止の決定について「この非常なる惨事に対処する間、被災者の安全を担保し、彼らに余計な負担をかけないようにする必要がある。今回の決定は地元のコミュニティーとF1ファミリーのすべての人々にとって正当なものである」とコメントした。
ただ、過密日程のため代替グランプリを開催するのは難しそう。まずは22戦の壁を突破し、史上最多となる23戦を今季確保することが喫緊の課題のようだ。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
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