完全逃し、ノーノー逃しだけじゃない、球界一の「持ってない男」西武西口
西口は和歌山商から立正大を経て、94年ドラフト3位で西武に入団。2ケタ勝利が10度、沢村賞を獲得するエースだったが、性格はマイペースで、年俸などにも無頓着。金額に関わらずすぐにハンコを押してしまうため、若手選手から苦言を呈されることも。他球団からの高額オファーには見向きもせず、「数十億円をドブに捨てた」ともいわれた。
かくして日本一不運な男と形容されることが多い西口だが、屈託のない笑顔はいつも変わらない。ライオンズ一筋21年間の現役生活を終え「ノーヒットノーラン未遂2回、完全試合未遂1回」と自虐ネタにし、「あの時、運を使わなくて良かったと思える日が来るかもしれない」という名ゼリフを残した。
完全試合、ノーヒットノーランの記録がかかる投手が出るたび、多くの野球ファンは悲運のエース西口を思い出すことだろう。記録を逃し続けたことで、人々の記憶に残り続ける投手になった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
・今すぐ読みたい→
【関連記事】原巨人 「投壊」「ザル守備」一気にチーム崩壊進む「舞台裏」とは
【関連記事】「あれはストライク」佐々木朗希の“球審問題”に佐藤義則氏が見解!「僕が投手コーチだったら・・・」
【関連記事】プロスカウトが語る「ドラフトで1番化けたと感じる選手」とは?
1 2