阿部巨人「ファースト大城」の勝負手 今季の完封負けは12 守り勝つ野球から転換期か

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 新たな方向性が見えてきたのは完封負けを喫した翌日の23日のオーダーにもあった。

 この試合では「5番・一塁」に大城卓三を起用。本職は捕手ながら打撃には定評のある大城をファースト起用と攻撃的オーダーでチームを動かしてきた。

 大城にとっては990日ぶりとなる一塁起用、守備の面では阿部監督が「ミスしてもいい」と背中を押し、その大城は3回二死から左翼フェンス直撃の適時二塁打をマーク。貴重な4点目を奪った。

 昨年はチーム打率、本塁打ともリーグトップを誇りながら、最終的に4位に沈んだ。V奪回のために投手力を固め、接戦に強い選手の育成、1点を守り勝つ野球を掲げたが、本来の持ち味である打線の破壊力が薄れがちだったのは気になるポイントだった。課題とされる5番打者を誰が務めるのかも含め、「ファースト大城」の勝負手が切られたことで今後、チームの戦い方も変化していきそうな気配だ。

 現役時代は4番を務めるなど球界屈指の「打てる捕手」として知られた阿部監督がチーム浮上のために、今後いかに手を打っていくか。チームマネジメントが引き続き注目を集める。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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