原巨人 泥沼6連敗!背景に無気力野球? チームに現れた危険な兆候とは
負けが止まらない。巨人は10日の広島戦(マツダ)に1―3と敗れ今季ワーストタイの6連敗。先発高橋は5回途中3失点で8敗目。打線は好機を作るものの、得点は丸の20号ソロによる1得点のみとつながりを欠いた。
6連敗中はすべて2点以下、この日も10残塁と打線がつながらない。これには原監督も「うまく(打線が)かみ合わない。何とかかみ合うようにやらないといかん」と頭を抱えている。
9月以降に2度の6連敗を含むなど、歴史的な大失速。原因には投手陣の酷使による疲弊、主力の不振、監督の起用法など様々なポイントが指摘されている。さらに深刻なのは「あまりのチームの惨状に選手の気持ちが切れてしまったのではないかと思われる場面がしばしば見られること。まだCSも残っている。ここで気持ちも含め立て直しをはかっておかないと、ズルズルいく可能性もある」(球界関係者)。
10日付けの「スポーツ報知」では長嶋終身名誉監督が「みんな、必死に戦っているとは思う」と前置きしながら、「グラウンドで戦っている選手には元気を感じない」「気持ちをしっかり持たないと、ファンはそっぽを向いてしまう」と紙面を通じて、異例のメッセージをナインに送った。それほどチームの覇気のなさに危機感を抱いている証拠でもあった。
象徴的だったのは、9日の広島戦で起こった4番・岡本和の「ベース踏み忘れ」だ。4点を追う6回、岡本和は無死一塁の走者として、次打者丸の打球の行方を二塁付近で見守っていたが、帰塁の際に一度踏んだ二塁を踏み直さずに一塁へ戻ってしまった。すかさず広島二塁手の菊池がアピールし、アウトとなった。今季は他球団でも日本ハム・杉谷が同様のプレーを行い非難を浴びていた。