原巨人 懸案の「1番構想」ダークホースとささやかれる「選手の名前」
(C)Getty Images
来季V奪回を目指す巨人で原監督は懸案の「1番問題」の決着を目指している。
ここ数年「1番打者」が固定できないことが悩みの種となっていた。最近では2020年オフにFAで獲得した強打の外野手、梶谷に斬り込み隊長の役割を期待したものの、その後は故障続きとなったことで構想が頓挫。
【関連記事】楽天・島内「FA騒動」謝罪も 「大きすぎた代償」とは
今季は開幕スタメンで1番に名を連ねた吉川が好調で定着するかとも思われたが、完全固定までには至らず。ほかにも広岡、香月、湯浅、丸、増田陸、坂本など多くの選手が「1番候補」としてテストを受けた。
なかなか固定できない根本には原監督のこだわりにもあるようだ。
「原監督は1番打者に対して、出塁率の高さに加え、長打率、打点といった勝負強さも求めている。過去には2007年の高橋由伸が正にすべてを備えた選手だったが、そこまで力を発揮できる選手もそうそういない。来季も苦戦するのではないか」(球界関係者)
リーグ優勝を果たした07年、原監督は1番打者に高橋由伸を指名、同氏が開幕のDeNA戦で相手先発の三浦大輔(現監督)から放った初球ホームランは今でも語り草となっている。
果たして重視する「1番打者」を務めるのは誰になるのか。
最右翼は、今季最も多く1番打者として出場した吉川だろう。今季は132試合に出場、チームトップとなる打率・277をマーク。来季は新主将の岡本和真を支える副主将の役割も務める。
ほかにも現在故障で調整中の梶谷、またドラフト1位ルーキーの浅野の名前も原監督は出しながら、高いレベルでの争いを期待している。