原巨人の大量育成再契約は「おかしくない」 球界OBが指摘する”FA制度”の問題点とは

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(C)Getty Images

 巨人は10月23日、梶谷隆幸、立岡宗一郎、中川皓太、高橋優貴、平内龍太ら11選手に自由契約を通達し、全11人に対して育成契約を打診する見込みと報道された。SNS上では「人的補償対策」「やり方がずるい」「育成のルールを作るべきだと思う」といった、ファンからの声が多数上がっていた。

 横浜や日ハムでプレーし、日本代表でもコーチ経験のある野球解説者の高木豊氏は、自身のYouTubeチャンネルで巨人の育成再契約について「おそらくFAで誰か人を取るのかな」と推測し、「28人をプロテクトしないといけないから、そこから除外するには育成にするしかない。これはルール上、おかしくないこと。確かに育成にすると聞こえが悪いかもしれないけど、12球団に適用されることだから、言ってもしょうがないよね」と、巨人の方針に理解を示した。

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 しかし、高木氏は「ルールは変えた方が良いと思う。これは制度の問題」と、現状のFA制度に問題があるということを指摘した。

 具体的には、「自由にすれば良いんじゃない?と思う。なんで(人的補償で)あげなきゃいけないのって。例えば、FAで取ったら来年のドラフト1位を指名する権利を譲るとか、そういう形にするほうが良いんじゃないかと思う」と提案した。

 NPBはAランク、Bランクの選手がFAで移籍した場合、選手を獲得した球団は前に在籍した球団に対して金銭と人の補償が発生する。しかし、MLBではFA選手を取った球団はドラフト指名権を失うという制度で、日本のように在籍選手の人的補償は発生しない。高木氏は、MLBのような方式を提案した。

 1993年のオフに導入されたFA制度。高木氏が提案したように制度が変わることはあるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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