巨人はやっぱり「育成<FA」なのか 繰り返される失敗にファンため息
そして、怒気をはらんでこう続けるのです。
「そうなれば出場機会が限られ、たまに代打で凡退すれば、すぐに2軍に落とされる。それが厳しいプロの世界だと言いますが、ヨソの球団の選手は我慢して使ってもらえたりするじゃないですか。しかも、この10年で13人のFA選手が加入したけど、期待通りの活躍をしたのは丸佳浩一人だけですよ。あとはみんな下り坂。井納は戦力外になっちゃったじゃないですか」
FA選手は争奪戦の末に入団するため、どうしても高年俸になりがち。すると、生え抜きで着実な結果を残している選手とはバランス面で狂いが生じ、結果的にチーム内の不満が高まり、空気が悪くなっていく-と証言するプロ野球OBもいます。
それでも目先の勝利を狙うとすれば、即結果を残せるFA戦士は魅力的なもの。しかし入団と同時に、ファンの視線は人的補償でチームを去るのが誰になるのかに注がれ、心を痛めることになります。
生え抜きの選手が必死にレギュラーをつかもうと切磋琢磨を繰り広げ、チームが面白くなれば、FA戦線に殴り込まなくても巨人ファンは納得するとも思うのですが-。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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