【巨人】実りの秋キャンプとなるか 注目集める「陰のキーマン」
増田陸は闘志あふれるプレーが持ち味とされる(C)CoCoKARAnext
巻き返しを期す阿部巨人の秋季キャンプメンバーが10月29日、球団から発表された。
目立つのは参加26人中、育成選手が7人と大きくボリュームを占めることになった。投手陣ではリリーフ候補とも目される、ともにドミニカ共和国出身で150キロ超のスピードボールを操るエルビス・ルシアーノとユーリー・ラモス。野手陣ではジャイアンツ球場で行われた秋季練習でも阿部慎之助監督自ら直接指導を行ったことで注目された中田歩夢もメンバー入りとなった。
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2年連続Bクラスに沈むチームでは「育成と発掘」が大きなテーマとなることは間違いない。一方で巻き返しを図る中でさらに奮起が求められる選手もいる。
若手中心のメンバーとなる中、今季副将も務めた吉川尚輝も宮崎で汗を流すことになった。
プロ7年目を迎えた今季は132試合に出場し、打率256、7本塁打、36打点。「尚輝たまらん」とファンの間では高い守備力が評価されている一方で、打撃では勝負どころで淡泊な打撃も目立った。新任の二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチも「強化指定選手」に指名するなど、もう1度レベルアップに取り組む秋となりそうだ。
また参加メンバーの中では増田陸内野手も注目となりそうだ。本格的に1軍デビューを果たした昨季は69試合で打率・255、5本塁打、16打点と存在感を示した。持前のガッツあふれるプレーで巨人ファンを魅了したが、今季は左ひじ内側側副じん帯損傷などの故障も響き、1軍出場なしに終わった。その間、秋広優人や門脇誠が台頭、苦しいシーズンともなったが、ガッツマンがこのまま引き下がるわけにはいかない。秋季キャンプで首脳陣の目をひく、取り組みが見せられるかも話題を集めそうだ。
ほかにも投手陣では2019年ドラフト1位の堀田賢慎も巻き返しを期す1人だろう。同じトミー・ジョン手術組の山崎伊織は今季節目の10勝を挙げるなど、次世代エースとして注目されている。一方で同じく潜在能力の高さを認められていた堀田は伸び悩んでいるとあって、一皮むけることが期待されている。
約2週間にわたって行われる秋季キャンプで阿部新監督がどんな形で選手の能力を引き出していくかも注目となりそうだ。