それでも巨人が西勇輝を獲りに行く理由、『負のデータ』も
しかし、近年の巨人のFA投手を振り返ると、その成功例は意外にも少ない。移籍前の球団では、エース級の活躍をしていたにもかかわらず、球界トップクラスの人気や伝統を誇る球団への注目度や期待度が大きいが故に、その重圧からか実力を発揮しきれなかった選手も多い。
17年オフに西武から移籍した野上亮磨は、移籍初年度は4勝に終わり、リリーフに転向するも、アキレス腱断裂や右肩の怪我に苦しみ21年に現役を退いた。また、21年オフにDeNAから移籍した井納翔一は、わずか12試合の登板に終わり、2年間で1勝にとどまった。すでに来季は戦力構想から外れていることも明かされている。
数少ない成功例といえば、11年オフにソフトバンクから移籍した杉内俊哉までさかのぼらなければならない。杉内は移籍初年度から最高勝率と最多奪三振のタイトルを獲得し、3年連続2桁勝利をマークするなどチームに貢献した。
他にも多くの選手たちが巨人に移籍してきたものの、実力を発揮できなかった過去がある。そんな巨人が今回、西勇を獲得したとしたら……。様々な面で今オフのFA戦線は注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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