巨人 交流戦V逸も「宿題」発覚で逆にリーグ戦再開に「好材料」との見方も
守備の堅さが評価されている門脇(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は18日の楽天戦(東京ドーム)に1-2と敗れ、4カードぶりの負け越し。目前までつかみかけた交流戦優勝に手が届かなかった。
この日の試合は巨人が勝って、DeNAがロッテに敗れれば、優勝が決まるという大一番だった。先発のエース・菅野智之も満を持してマウンドに上がり、5回までは二塁すら踏ませない完璧な内容。カットボールを軸にカーブ、スライダー、フォークと多彩な変化球を制操り、打者に的を絞らせない。球威で押す投球から、変化球投手へと柔軟な姿勢でアウトを積み重ねた。
【動画】粘投していた菅野だったが、6回に辰己に痛恨の逆転2ランを浴びたシーン
1点リードの6回、辰己涼介に甘く入ったカーブを捉えられ、痛恨の逆転2ランを浴びるも6回85球2失点と試合を作り、リーグ戦再開後に希望をつないだ。
交流戦は優勝にあと一歩届かなかった。それでも11勝7敗の18試合は今後のリーグ戦再開を見据えて、明るい材料も多く見つかったようだ。
何より大きかったのは中継ぎ陣の整備が進んだこと。5月中旬から一軍に合流したリリーフ左腕の中川皓太はすでに勝ち試合の一角を務め、8回に定着。懸案の「8回の男」に目途がついたことに加え、プロ2年目右腕の菊地大稀も交流戦防御率0・00とパ・リーグの強打者相手にもしっかり向かっていったことが評価されている。
ミスを許容する余裕もある。17日の楽天戦、1-2と1点を追う8回の攻防。二死一、三塁の場面で中田翔に代わって代走で出た一塁走者の門脇誠は初球でスタートを切ったが、捕手・太田光のストライク送球でタッチアウト。指揮官もリクエストを要求したが、覆らなかった。