「頭でっかちになってる」原巨人、有力OBが指摘した「最弱投手陣」の問題点とは
これに対し、上原氏は「俺はそういう回転数とか一切気にしたことがない」とバッサリ。その上で「俺らの(現役の)時は『悪いときは悪いなりのピッチングをしろ』と言われた。悪いときに良いものを求めても悪いままでしょ。悪いなりのピッチングをしないと。そういう引き出しを持たなければダメ。今はそれが無いんだよ」と自身の経験との比較を述べた。
また他にも「結局、あっち側(分析の技術など)が良すぎても自己満足になるだけ。良いものを求めるためには選手が満足しないとアカンよね」として、選手の練習や指導環境への懸念も漏らしている。
加えて髙橋氏も「今の選手はSNSやYouTubeなどで情報量もすごく持っている。(それらの影響で)頭でっかちになっている選手もいるんじゃないかなと思う」とプロ野球現場の情報過多の現状を指摘した。
髙橋氏はこの8月の臨時コーチでは3週間、主に2・3軍を担当し「俺たちの頃とはまるっきり変わっている。刺激的だった」とも語っている。
ともに1年違いで巨人にドラフト1位入団を果たし、2000年代には主力として先発陣ローテーションを担い、2度の日本一にも貢献した。さらにメジャーでも活躍した2人のOBによる提言は、来季の巻き返しを目指す巨人投手陣にどれだけの影響を及ぼすだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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