「すぐに二軍に落としているようでは…」2年連続低迷の巨人に球団OBが指摘した補強ポイント、選手育成の心得とは?
秋広(写真)や門脇、山崎などの台頭はあったが、総合的なチーム力はやはりまだまだ足りなかったといえるだろう(C)Getty Images
今季、阪神の独走となったセ・リーグのペナントレースで、巨人はBクラスに沈み続け、優勝争いはおろか、上位浮上の兆しさえ感じることの出来ない戦いが続いた。シーズンを通して現在の4位からほとんど抜け出せず、現在も勝率は.500を割ったままだ(9月29日現在)。
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特に、阪神には6勝18敗1分けと大きく負け越し、9月12日からの甲子園3連戦では3連敗で阪神のマジックが消え、「無抵抗」のまま優勝をアシストすることに。また、クライマックスシリーズ出場を決めた広島にも8勝17敗と不甲斐ない成績に終わっている。
個人成績でも、岡本和真が本塁打、打点でタイトル争いを演じ、投手では戸郷翔征が2年連続2ケタ勝利と投打の軸が活躍し、さらに秋広優人、門脇誠、山崎伊織の台頭もあったものの、やはりチーム全体での底上げが足りないシーズンとなった。
シーズンオフが近づくにつれ、首脳陣、各選手の去就の話題が聞こえてきている中、かつて主力として巨人を支えていたOBからも今後へ向け、戦力の補強や若手のさらなる育成などを求める声が挙がっている。
現役時代、巨人でプレーし、引退後も二軍監督、スカウト部長などを歴任した岡崎郁氏のYouTubeチャンネル『アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】』が9月29日に更新され、その中で、同じく巨人OBであり、新人王や投手タイトルを獲得した上原浩治氏とともに、チームの現状について語っている。
動画の中では、「現在、補強が必要なポジションは?」という岡崎氏の問いかけに対し、上原氏は「リード面が長けた捕手。難しいですけど」と返答。「ちょっとバッティングで落ちても、リードできちんとやってくれる人がいたらなあと、思うんですけどね」と続けた。